子どもから大人まで楽しめるヘルシンキデザインウィーク&チルドレンズデザインウィーク

ヘルシンキデザインウィーク&チルドレンズデザインウィーク

秋はデザインの国フィンランドならではのイベントが目白押しだ。
毎年9月に開催される北欧最大のデザインフェスティバルであるヘルシンキデザインウィーク
9/8〜16の9日間の内に約230ものイベントが毎日街のあちこちで開催され17万人が訪れた。
今年のテーマは「TRUST」。



イベント情報はフィンランド語と英語で提供されておりwebと街中や会場で配布している冊子で確認できた。
webならソートがかけられるので今日はどこで何がやっているか一目瞭然、
冊子はイベントごとの情報(概要、日程、場所、時間、対象者、料金の有無、web、言語等)が
コンパクトにまとまって分かりやすく、巻末には地図もついていて便利。
イベントごとは小さい冊子の場合が多いように思うがこれはA4サイズなので見やすい。
ちょっとした情報の伝え方がさりげなくうまい。
開催前にストックマンデパートでもらってきた冊子を片手にページをめくる。
デザイン事務所や建築事務所の見学ができるオープンスタジオズ2018、
小さな家をバスで巡るタイニーハウスフェア、
20枚のスライド×20秒で講演する形式のペチャクチャナイト等々
行きたいと思うものがあっても我が家は赤ちゃんがいるので
どこに行くにも授乳におむつ替え、ベビーカーのことが気になってしまう。
余談だがヘルシンキとその近郊の公共交通機関はベビーカー連れだと
大人一人分は無料なので街中でベビーカーを見かける。

赤ちゃん連れでも大きめの会場で開催されているイベントなら何とかなるかなと思い
ノキアの工場跡地カーペリ(KAAPERI)でのデザインマーケットと
ヘルシンキデザインウィーク中の子供向けのプログラムであるチルドレンズデザインウィークのイベントから
ヘルシンキ市立博物館(HELSINGIN KAUPUNGINMUSEO)での子供向けのワークショップ、
スヴィラハティ(SUVILAHTI)の旧発電所でのキッズマーケットと
3つのイベントに行ってみることにした。

 

デザインマーケット

ヘルシンキ駅から地下鉄で2駅先のルオホラハティ駅(Ruoholahti)から海沿いを歩いて行くと
10分程で赤いレンガの建物が見えた。
会場は印刷物、ファッション、インテリア、食品と主に4つのエリアに分かれ200店舗以上が出店していた。
印刷物の所だけは小部屋だったからかベビーカーで直接入れたが、
その他は入口にベビーカーを止めておく必要があったので赤ちゃん連れには抱っこ紐が必須。
フィンランドに関連した製品にはDesign from FinlandやMade in Finlandの認証マークがついているので
フィンランド製品を探すときの目印になる。
デザインマーケットではオシャレなデザインはもちろんのこと
材料や生産過程にも配慮した製品が多く並んでいた。
割引品もありお手頃価格で購入できるのも嬉しいポイント。
会場でいくつか気になったものを紹介したい。

  • moikkamuikkuは2017年に立ち上がった新しいお土産のブランド。
    カレリアパイやベリー、ヘルシンキ大聖堂などフィンランドの自然や文化、建物をモチーフにしたピンズは
    バッグや帽子、シャツの袖口にカフスボタンのように付けたら見るたびにふとフィンランドを思い出せそう。
  • PIHKACOLLECTIONは2013年から始まった革製品のブランド。
    デザインも製造もフィンランドでされている。
    タンペレのお店では財布や靴づくりのワークショップもあるようだ。
  • COSTOは2006年に始まったポンポンのついた帽子がトレードマークのブランド。
    素材は未使用の工業用の布をしておりサステナブルなスタイル。
    ポンポンは付け替え可能なのも嬉しい。

  • Kotonadesignは2004年に設立されフィンランド製のマグネットと黒板の機能を持ち、
    マルやシカクのシンプルな形と集成材の断面が綺麗な木製のメッセージボードをハンドメイドしている。
    ウォールランプにもなる月のボードが素敵だった。明るさはロケット型のマグネットの取り外しで調整できるのも楽しい仕掛け。
  • HELSIENIは2016年に設立され地域のカフェやレストランから集めたコーヒーかすを使ってキノコを育て、カフェやレストランへ提供している。家庭用にはキノコ栽培キットも販売している。コーヒー消費量の多いフィンランドならではの面白いアイディアだ。

 

ヘルシンキ市立博物館

ヘルシンキデザインウィークではチルドレンズデザインウィークとして
子供向けのクリエイティブなプログラムも行われた。
ヘルシンキ駅から徒歩15分ほどヘルシンキ大聖堂のすぐ近くにあるヘルシンキ市立博物館では
9/6~16の間、様々な子供向けのワークショップが開催されていた。

かわいいアーチのトンネルを抜けて中に入るとロビーがあって、
私が行ったある平日はSTEAM playgroundという世界各地の玩具を使った
学習型のワークショップをしていて保育園の子供達が遊んでいた。
STEAM教育とは科学・技術・工学・数学・芸術の頭文字をとったもので
それらを重視する教育のことを言うそうだ。
なんだか難しそうに聞こえるが、
子供達はパズルやブロックを使って友達や担当の人達と
思い思いの形を作って楽しそうにしていた。


そして最後はみんなきちんとお片付けをして帰っていった。
この他にも古いジュースの箱を使って自分だけの人形劇場を作ったり、
古い時代の服を着てポラロイドカメラで撮影したり、お家を建てたり、と
小さな子でもできそうなプログラムから、ピクセルアートや服のクロッキーといった
8歳以上を対象としたものまで日替わりで色々なイベントが無料で行われていた。
博物館内はカフェも併設されており、ロビーはベビーカーのまま自由に休んでいることができ、
多目的トイレもあるので赤ちゃん連れでも安心だった。


キッズマーケット

スヴィラハティ地区は、夏にはフローフェスティバルヘルシンキというロックイベントが行われ賑わう場所だ。
地下鉄のソルナイネン(Sörnäinen)駅から徒歩7分ほど歩くと発電所の名残の2本の大きな煙突が見えた。

広場ではフードトラックや人形劇、積み木、ゲーム等のテントが並んでおり、
ピエロや動物に扮した係の人がテントと子供達の間をくるくる回っていた。
デザインマーケット同様、ベビーカーは屋外に止め屋内に入った。
会場内は、右半分は子供服のブランドやベットカバーや布等のファブリック製品、
割引商品もあったが夏物が中心。

中央の辺りではハギレでのマット作りやリニーア・ラーソン(Linnea Larsson)氏による
大人服を子供服へリメイクする実演が行われていた。

奥の方にはちょっとしたカフェもあったので疲れたらひと休み。
左半分は玩具メーカーの展示、科学教育を行うキッデサイエンス(KIDESCIENCE)による水絵の具の混色、
建築教育と環境教育を行うアルッキ(Arkki)によるレゴワークショップ、
細い棒をつなげて構造体をつくるワークショップ、その他カラフルなセロファン遊びやお面作り等、
子供達が遊びながら学べるスペースとなっており、子供連れに優しいイベントだった。


2019年の同イベント開催予定

2019年のヘルシンキデザインウィークは9/5~15に開催予定だそう。
来年は同時期9/11~15に開催予定のインテリアデザインの見本市ハビターレ(Habitare)にも足を運びたい。

 

◆今回の記事を書いたSOFAフェロー◆
清水真理香
1986年生まれ。福島県福島市出身。東京造形大学卒業。デザイン事務所を経て2017年よりフィンランド在住。2018年にフィンランドで女の子を出産し1児のママに。はじめての育児に奔走中。

 

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